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開業エピソード

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50代からの開業について

50代からの開業について
  • 50代男性
  • 戸建て
  • 50代まで病院勤務

私の開業コンサルとしての経験の中で、立ち上がりの時間を要した実例をご紹介したいと思います。
その先生は、戸建ての家が中心の閑静で人口が多い住宅地に住まれていました。
開業のきっかけとしては、50代まで病院勤務をしていましたが、病院勤務が年々辛くなってきたことと、勤務先でやりたい医療ができないことにジレンマを感じていたそうです。
50代ということもあり、収入以外の部分を重視されており、儲けに関してはほどほどにと考えられていました、但し子供の教育費のことがあるので、その分は確保したいとの希望がありました。

その先生が開業したいということで、支援を依頼され計画段階から相談に乗らせて頂きました。
開業地選びが重要だという話をした時に、場所に関しては、ご自身が生まれ育った地元で通勤にも余計な労力を使いたくないということや、資金を抑えたいということもあるので、自宅の敷地にクリニックを建てたいという話をその時にされました。
理由として借金はしたくない。年齢の関係上、新規に土地を借りたり、買ったりするのはリスクが高いため、開業費用がからないようにしたいためとの理由も話されていました。
そして駐車場は別途、近くのコインパーキングを借りる形にされました。
ただし閑静な住宅地ですので周りの人口は多いのですが、あまり人通りが多い場所ではなかった為、認知してもらうためには一般より広告費が多めに必要になるだろうとの予測はできました。
実際その場所で開業したのですが、予想通り、オープンから1年くらいは2桁に届くかどうかといった患者数で推移して20名を超えるまでに大分時間が掛かってしまったという経験があります。
幸い、土地代がかかっていない分、借入金もほとんど無い形で開業できたため、閉院には至らず現在も地元の方々に愛されて徐々に患者数が増えてきている状況です。

今回のケースに関しては、年齢が比較的高く、初期投資・月額費用を抑えたい方にはおすすめな開業形式になります。
但し近隣に薬局の誘致は難しいため、院内処方とするか、面調剤という形で患者さんの便利な薬局で薬を受け取ってもらうかの選択をする必要があります。院内処方は患者負担が少なく済むというメリットは有りますが、他の病医院で薬をもらっている場合などには、相互作用などを自院でチェックする必要や、投与量の間違いなどのダブルチェックが出来ないというデメリットも有ります。

ご自身の生活環境や今後の人生設計において、どういった医療を目指すのか、何が出来るのかを良く考えてその為にはどのような形態のクリニックにすれば良いかを決めて頂きたいと思います。今までに経験が無いことですので、相談に乗ってくれる良いパートナーとなるコンサルタントや会社との出会いということも重要なポイントです。お金儲けを考え、甘い言葉で近づいてくる業者も多いのでその辺にも注意を払い後々まで顔を合わせる業者などを選びという事も「保険」という意味では選択肢の一つになると思います。

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