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開業ガイドブック

先輩ドクターの声

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みやざきRCクリニック

宮崎 院長

宮崎 雅樹 先生

科目
内科
住所
東京都品川区北品川2-23-2 レジデンス品川3F 地図
開業日
2016年10月開業

> みやざきRCクリニックのホームページはこちら

Q.
開業に関して、どのように考えられていましたか
A.
 私は医師になると決めた時から、いつか町医者として働きたいという事をずっと考えてきました。
 私が考える街医者とは地域に根差したクリニックです。
 その為にも様々な修行をする事が大切と思い、大学病院や市中の総合病院を含めて十分経験を積んでから、開業するべきと考えていました。
Q.
私たちと接触したきっかけを改めて教えてください
A.
 接触したきっかけは、なかなか物件を絞り切れなかった際に、インターネットサイトで調べたあるサイト経由で、アイリスファーマさんの物件を見つけたのがきっかけです。
 その物件はもともと勤務していた病院とも近く、自分にとって理想的な場所であったため、思い切って応募・申し込みをし、その初回面談で津田さんとお会いしました。
 アイリスさんの物件を見つけるまでは、様々な卸さんや物件を持たれている企業の方とお会いしたり、インターネット経由でも時間をかけて探していましたが、具体的に絞り込むことができずにいました。
Q.
新馬場の物件以外にも、これといった物件はありましたか?
A.
 現地まで行ったのは、新馬場の物件が初めてです。
 その前にも、漠然とではありますが、希望エリアなども踏まえて複数の物件を業者の方に探して頂き目を通していた時期はありました。
 ただどこの物件も自分にとっては一長一短で、様々な情報を頂くものの、今ひとつピンとこないというものが多かったのです。
 そこでやはり能動的に探していかないとだめだなってことで、自分でインターネットで探し始め、新馬場の物件にヒットしました。
Q.
開業のタイミングを決められたのはなにかありましたか?
A.
 できるだけ早く開業をして、将来的には分院展開もしたいという考えがありました。
 ただ半人前で開業するのは良くないという気持ちと、お世話になった大学病院へ恩返しをする事を考えており急ぎすぎず、一方で遅すぎずと考え、3年前のタイミングになりました。
Q.
開業時のご年齢はおいくつでしたか?
A.
 35歳です、内科医の中では早い方だと思います。もっと早い方もいらっしゃると思いますが、ただ自分の中ではきちんと一人前に経験を積めたと判断できる最短の時期だったと思います。
 後は物件との出会いのタイミングもありました。
Q.
開業を進めるにあたって困ったことはありますか?
A.
 何から取り掛かればいいのか分からない、というのが一番困っていました。
 みんなそうだと思います。
 正直場所を決めてからがとても大変だと考えていましたが、津田さんに本当に手取り足取り面倒を見ていただけたので、とてもスムーズに開業が進みました。
 本当に津田さんにお会いできて私は幸運でした。自分の ”師匠” といってもいいです。
Q.
開業の段階で、何か困ったことはありましたか?
A.
 実際にはあまり困ったことはなかったというのが正直なところです。周りで開業を考えている先生は、準備段階から結構苦戦をしているのを見ていたので、本当に津田さんには感謝をしています。
 事前に津田さんに要点を絞っておいていただき「次回の打ち合わせまでに、このポイントを考えておいてください」とおっしゃっていただけるので、そこに自分のエネルギーを集中することができました。
 本当に道案内をしっかりしていただけたという感じです。
Q.
準備で苦労されていた方はいらっしゃいましたか?
A.
 ホームページの制作業者や会計事務所さんなど、医療専門ではないところにお願いした方は、苦労されることもあるという話を聞いています。
 中には津田さんのようにコーディネートしてくださる方がいても、あまり歩調が合わないなどの事例も聞いたことがあります。
Q.
何か具体的にお役に立てたこととかはありますか?
A.
 適切なスケジューリングが一番大きかったですね。開業から逆算していって、このぐらいの時期からこれを決めておくべきというのを、本当に無理のないスケジュールで組んでいただきました。
 また卸さんも一緒に協力をして頂きましたし、大家さんをはじめ、様々な業者さんとの打ち合わせについても段取りを上手く組んでいただけました。
 おかげさまで開業したいという強い信念が揺さぶられることなく、進んでいくことができました。本当にしっかりコーディネートして頂きました。
Q.
開業後当社がいて助かったことは?
A.
 何か困ったことがあったら、その後も津田さんにご連絡できることです。また実務面でも調剤にくわえて吸入薬の指導などもしっかりしていただけて、調剤薬局と密な連携ができることの重要性も実感しています。
 実際周りに開業をしたいという先生がいたら津田さんに一番にご紹介するようにしています。
Q.
率直に当社で印象はどのような感じでしょうか?
A.
 誠実な対応をしていただいていると思います。同じ業界の大手の方ともお会いしましたがやや事務的という感じも否定できず、なかなか親身になって相談に乗って頂くという感覚ではありませんでした。一緒に物件を選んでいきましょう、というよりも抑えているもののうちどの物件が良いですか?という感じでしょうか。
 津田さんとは二人三脚で準備をさせて頂いたという感覚が大きかったです。そのため開業準備の過程はとても楽しかったです。
Q.
開業でこだわった部分はありますか?
A.
 先ずは病診連携の観点から自分がいた病院とあまり離れていないところ(立地条件)という点に重きを置きました。
 またクリニックの雰囲気をあまり病院らしくない、気分が滅入らないような感じにしたかったので、少しだけカフェに近い内装デザインにしたいと思いました。そのために自分が伝えきれない部分は津田さんを通してデザイナーさんに伝えて頂いたり、何度か図面を書き直していただきました。結果的にはその部分にはやはりこだわっておいてよかったと思います。
Q.
開業はどのようなことから始めましたか?
A.
 開業とは “経営者になる” 事でもあるので、経営に関する勉強は始めるべきと思いました。そのため開業セミナーにも行ったりクリニック以外の経営者のお話を聞いたり、情報収集も日頃から心がけていました。
 また病院勤務をしながらも、日々自分が経営者(院長)だったらこのような取り組みをするかもしれない、など日々考えながら診療に当たっていました。
 あとは患者様へのサービスという視点を大切にする必要があると思います。
 病院とクリニックではやはり違いますので、病院は待っていても患者さんが来て下さる環境ですが、クリニックだと選んでいただかないと患者さんは来て下さらないので、どのようにしたら患者さんに喜んで下さるのか、どのようにすればスタッフも含めて人がついてきてくれるか等、経営者目線でシミュレーションをするだけでもいいですよね。何か問題にあたってから初めてから考えるのと全然違いますから。
Q.
今後の目標はありますか?
A.
今よりももっと患者さんに選んで頂いて、大きなクリニックにしていければと思います。またここを作った経験を生かして分院展開をしていければ良いと思います。
Q.
先生の経験を踏まえてアドバイスをお願いします
A.
 具体的な準備は1年ぐらい欲しいかと思います。将来、開業を少しでも検討しているのであれば、開業する何年も前から大まかにでも良いので考えておく方がいいと思います。
 思い描いておく内容としては、「何歳ぐらいで開業するのか」、「どのあたりで開業するのか」、「どんな診療するのか」等でしょうか。
 場合によっては、開業セミナー等に行くと勉強になります。初めて知る様々なことと出会えるので、少しずつ自分の中で意識づけができるようになります。そうすると街中で流行っているクリニックを見ても「他とは何が違うんだろうか?」と考えたり、例えば総合病院に行ったら「ここはこのままクリニックに応用しても良いかな?」ですとか、「ここは少し変えようかな」と、色々考えさせられます。
Q.
独立する前とかはアルバイトとかは行きました?
A.
 医局から派遣の指示が来る場合もありましたが、それ以外にも自分で探していろんなアルバイト(外来)に行きました。
 開業する1年ほど前にアルバイトに行ったクリニックは当時開業したばかりでしたが、1日に100人ほど患者さんが来る小児科医院でした。半日アルバイトに行って、「なるほどこんな感じでやっているのか」と大変刺激になりました。
 その際は企業を経由してアルバイトの応募をしたのですが、いろんな場所を見に行ってみることは、とても重要かと思います。
 また成功しているクリニックで院長等を経験してから独立するのも選択肢の一つかと思います。私も、開業を急がなければその方法も良かったのではないかと思います。そちらの方が目の前で見て習得していけるので、一つの手だと感じますね。
 また同じように特的の成功しているクリニックに定期のアルバイトに行くことも開業の準備として十分リアルな体験になるかと思います。週一だけでもそれぞれのクリニックの良いところ悪いところが見えてきますから良いと思います。
Q.
開業の準備とかも含めてこれは困ったことはありますか?
A.
 大変だったのは人員の確保でした。開業する前はもちろん、開業した後も圧倒的に大変なのが人員の確保です。とらばーゆに求人を出しても1人しか応募がないこともありました。当院の場合、事務スタッフは幸いにも知り合いが来てくれましたが、人員の入れ替わりが激しいクリニックもあるようですね。
 当院に先日入職してくださった方はもともと前の仕事の関係で当院に出入りをしていた方で、そこで当院を信頼して入ってきてくださることになりました。やはり、最終的には信頼できる人間関係を多方面に築けた方がいいと思います。どこで誰が助けてくれるかはわからないですから自分が勤めている病院のスタッフや知り合いとの関係性を大切にしておくことはとても大切です。
 また分院展開、もしくは一つのクリニックでも診療体制を2診3診と増やしていくことを考えていくのであれば、事務長はいてくれた方がいいと思います。
 取引先や非常勤の先生方、スタッフに対しても含めてですが、あえて自分から言わない方が良いことも起こります。その場合、事務長が間に入ってくれると緩衝役になってくれるのでありがたいです。この先院長が一人で診察され、スタッフも必要最小限に抑えてという場合は、事務長を置く必要はないかと思います。しかし、もし、将来クリニックを拡大するつもりである場合は確保されることをお勧めします。しかし事務長は途中ですんなり見つかるものでもないのですから、今のうちから信頼できる人を探しておくと良いと思います。
Q.
失敗談はありますか?
A.
 診療圏調査には注意が必要です。これは仕方のないことで、どうしても調査結果と現実には乖離があると思います。
 例えば一見あまり周りにクリニックが多くは思えなくても、実際には近くに特色のあるクリニックがあり強敵になる等が起こりえます。科が違っても開業医の場合、競合することがありますし、例えば、調査では小児科がないはずだったが、実際には小児科と掲げていなくても小児科に強いクリニックがあるとか。そうなると、方針を少し変えて違うところを伸ばしていこうという話になります。当院の周りには、2代目3代目と続くクリニックがとても多いので、昔からかかりつけを決めているご高齢の患者さんはなかなかいらっしゃいません。最初は患者層として高齢者が多いのかと予測していましたが、実際当院に来て下さっている患者さんは、約40代と比較的若く、このように開業してから方針を変えていくこともありました。
 当院の患者さんの約8割が呼吸器の患者さんですが、おそらくここまで専門に特化しているクリニックは多くはないと思います。すると、それが結果的には強みになっているので、近隣だけでなく沿線の患者さんが電車に乗って来院されるようになりました。
 ピンチはチャンスといいますか、これはやってみないと分からないですね。
 繰り返すようですが世の中には診療圏調査を絶対視する先生や業者さんもいらっしゃるので、そこには落とし穴があると思っていたほうが良いかもしれません。診療圏調査は計算上の数値ですから、そこから、さらに読めない不確定要素があると思っていた方がいいと思います。
 極端な話、場所近辺で働いてみると良いくらいです。それくらいでないと分からないということですね。反対に、激戦区だったとしても自分のビジョンを打ち出していけば何とかなる可能性もあります。
開設当初、1日の来院患者さんの数が1桁というのはみんな経験することですからね。
Q.
このクリニックのこれはすごいとかがあれば教えてください
A.
 クリニックのレベルでいえば呼吸器内科領域で都内NO.1を目指していますし、目指していかないといけないと思います。
 ありがたいことに、東京の北の方や横浜など「他のクリニックに通院していたが治らなかった」と言って遠方からいらっしゃる方もいます。
 当院は、クリニックのすぐ近くに医師会の検診センターがあり、比較的すぐにCTが取れるので、その点ではある意味総合病院並み体制の呼吸器診療ができる強みかもしれません。
Q.
当社津田との間で思い出や印象はありますか?
A.
 麻布十番の喫茶店で物件のお話をお聞きしたのが最初でした。他に同じ物件を候補に考えている先生もいらっしゃるとのことで、数日間で物件を決めなくてはいけない状況でした。「これは逃せないのではないか」と思って、仮の申込書を提出してその週末に現地を見に行き、2回目にお会いした際に「やはり間違いない」と思い正式に申し込みました。
 お話を伺ってすぐに「信頼できる人だな」と感じましたね。
 その後、実務的な話し合いはファミリーレストランで毎週行いました。毎回業者さん2~3社と打ち合わせをしていましたね。そのころを思い出すと作戦準備といいますか、お祭りの準備をしていたような感じでとても楽しかったです。
 準備自体に切羽詰まってしまったり、不安を感じたりする先生もいらっしゃるようですが、私は不安もなく楽しんで準備が出来たと思います。
Q.
呼吸器内科でナンバーワンを目指しているとのことですが具体的に何をされている?
A.
《日々、自分の診療を磨いていく》—これに尽きるでしょうか。
 常に、新しい薬剤や新しい知見など勉強して追いついてかないといけないですし、患者さんへの説明もそうですね。同じ説明でも、伝え方によって伝わる/伝わらないがあると思っています。新型コロナウイルスが都内でも流行する前までは毎週、製薬メーカーの方達にクリニックまで来ていただいて勉強会も開いていました。
 あとは、様々な大学病院から医師に来ていただいています。自分でも大学病院に勤務していた頃と同様の診療を心がけていますが、実際に今も現役で大学病院に在籍している医師による診療が受けられることも当院の強みです。あとは急に状態が悪い患者さんがいたら済生会中央病院がほぼ100%受け入れてくれるので安心です。

担当者の津田 篤よりコメント

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 宮崎先生が「品川区新馬場」の物件を決められた理由としては、隔地からも患者様が通いやすいアクセスの良いところだったからとお聞きしています。
 また将来的に分院展開を視野に入れられていたり、お勤めの大学病院との連携もお考えにあったりと、ご開業前から先生の目標が明確でした。大変失礼かもしれませんが、本当にお打合せがとても楽でした。(毎回の打合せ楽しかったですねと、今でもよく先生と話します)

 先生とのお打合せは毎回、会計事務所と医薬品卸の開業支援の方と一緒に進めていきました。
 先生はご開業後に新馬場のクリニックだけでなく、分院を出し事業を発展させることも最初から視野に入れられていました。そして先生と同じベクトルで開業準備に携わる方たちということを先生にもご理解頂いた上で、一緒に業者様との打合せを行っていきました。おかげで毎回いろんな意見や提案が出て、とても発展的な打ち合わせが出来たと思います。

 また先生は周りのすべての方に気遣いを忘れない方で、各業者様との接し方もとても丁寧でした。内装の工事現場に顔を出された時も、現場の方たちに差し入れを持参するなど、本当に周りの方を大切にされているという印象でした。お打合せでも常に患者様の目線で考え、ご提案をされていました。

 先生のご開業時の特徴として、「分院展開」をしてくという目標が明確で将来を見据えておられたので、人員雇用の際、『事務長』となる方を最初から採用するとのお考えがございました。
 ご開業当時は銀行借り入れで運転資金も極力抑えたく、当然人件費も余裕はないですし、今までクリニックの立上げ当初から事務長職を採用する先生はいなかったので、正直心配ではありました。ただそれも全て将来を見据えての事で、そこをブレずに進めていける先生のバイタリティに驚かされました。

 開業当時は苦労もあったかと思いますが、今となっては事務長様はクリニックになくてはならない存在で、とても良い雰囲気のクリニックになっていると思いますし、先生の目標である分院展開の分野も幅広く動かれていて、私も色々とご相談をさせて頂いている次第です。

 今でも開業当初からの先生の目標に向って着実に前進している印象で、必ず近い将来、益々発展していき分院展開をしていくと思っております。
今でも先生、奥様、事務長様とお付き合いをさせて頂いておりますが、今後もビジネスパートナーとなれれば幸いですし、微力ながら、私共でも出来る限りのご協力をしていきたいと思っております。

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