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診療圏調査とは、科目ごと(内科、整形、耳鼻科、眼科など)に、指定する場所で開業した場合、どれくらいの患者が来るのかをシステムを用い自動的に算出いたします。
その際には地理的要因、曜日や時間帯による人口の変化、競合医療機関など、様々な複合的な要因を元に作成します。
当社の場合、上記の情報に更に追加で近隣の先生方の年齢や後継者の有無、外来患者数、その他細かい情報も可能な限り提供し、かなり精度の高い診療圏調査情報を提供しています。
都心や商業地域・工場地帯、学校が密集している場所など昼間の時間帯は人口が多いが、夜間人口が少ない場所では、診療時間の調整や対象となる診療科目にも注意が必要になります。
★この診療圏調査については、開業希望の先生には、無料で情報提供しております。開業地選定のツールの一つとして活用して頂ければ幸いです。
一般的な診療圏調査のソフトは、開業予定地を中心に半径500mから1km(場合によっては1kmと2km)の円形の中に何名くらいの人口がいるのかを年齢別に集計した物に国で統計を取っている「疾病別受療率」を掛けて、推計患者数を出している。
その際、川や鉄道、大きな道路など診療圏を分断する要素がある場合には、円ではなく、多角形のエリアを選択し、その中の人口から同様に患者数を推計していく。
又、年齢構成にも注意が必要です。新興住宅街などでは、働き盛りの子育て世代が多いので、小児科や産婦人科、耳鼻科などは立ち上がりも早いという傾向が見られますが、町が創られてから30年以上たっている団地などでは、高齢者が多く、内科や整形などが地域からも求められています。
但し、今後団地の建て替えや再開発といったことが計画されていれば良いのですが、日本全体で人口の減少に向かっている中で、何も対策が計画されていない場所も有りますので行政の動向にも目を向けておく必要があるでしょう。